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時間生物学と時間医学

Chronobiologie und Chronomedizin

著者: グンター・ヒルデブラント、マクシミリアン・モーザー、ミヒャエル・レーホーファー
翻訳: 入間 カイ

出版社名: 株式会社 東京コア

在庫:

本体価格: 2,600 円 (税込 2,860 円)

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商品紹介

時代の時間生物は、植物、動物、人間に関して、まったく新しい見方をもたらしています。かつては解剖学が、物質としての人体の「空間的構造」をありのままに示すことで、医学の発展に大きく貢献しました。今、時代生物学によって、生物の「時間的構造」(時間ゲシュタルト)が示されたことで、病気と健康についても新しい理解が可能になってきました。時間構造の乱れは、さまざまな病気を生み出すものであると同時に、それを知ることで診断や予後判定に役立てることができます。薬の投与や治療を行う時間も、治療の成功にとって決定的な意味をもっています。本書『時間生物学と時間医学』では、そのような時間生物学の新しい見方が述べられ、それを裏付ける詳細なデータも紹介されています。


この本には、さらに次のような内容も取り上げられています。

●生物リズムは、一つのリズム体系(システム)を成しており、相互に作用し合い、私たちの身体の生体機能同士のネットワークを生み出しています。

●病気や不慣れな負担の後には、いわゆる「反応周期」が出現します。これらの周期は、自発性リズムの周波数や周期を倍加したものであり、急速な再生や適応を助けます。

●私たちの身体は、つねにリズム性の変化にさらされています。そこでホメオスタシス(恒常性)でなく、「ホメオダイナミクス」という考え方が重要になってきます。

●時間やリズム、たとえば薬の服用に最適な時間や、身体機能を地球のリズムと同調させることは、重要な治療因子として用いることができます。


この本は、長年にわたって生体リズムと取り組んできた3人の著者のチームによって書かれました。この本では、特に時間生物学の知見を実際に応用することを重視しています。たとえば、自分自身で測定する方法を紹介するとともに、時間生物学の知見が私たちの身近な生活に実りあるかたちで応用できるものであることを示しています。

登録情報

版型:A4判(210×297mm) 144頁
発行日:2006/10/15(初版)

目次

まえがき(トーマスケンナー教授・グラーツ大学)
目次
序文

1 序章
 ・生体の時間ゲシュタルト
 ・時間生物学はリズム研究である
 ・生体のリズム構造
 ・運動系(Motorik)の運動リズム
 ・時系列
 ・自己リズム測定
 ・時間生物学とシステム思考

2 時間生物学:概説
 1.時間生物学の歴史と発展
  ・花時計
  ・体内時計
  ・外的同調因子
  ・クロノム
 2.生物リズムのスペクトル
  1)リズム周期の長さ
   ・周波数の定常性vs.変調
  2)リズム波形の違い
   ・振り子振動vs.弛張振動
 3.生物リズムの環境への関係
   ・外因性リズム
   ・生物システムの自律性vs.依存性
   ・外因・内因性リズム
   ・概リズム
   ・内因性リズム
   ・非依存性リズム
 4.リズムの系統発生秩序
   ・時間的解放
 5.生物リズムの発生
   ・フィードバック過程と自己組織化
 6.リズム反応(反応周期)
   ・刺激負荷への反応
 7.時間生物学の所見
  1)外界からの生命活動の制御(外因性リズム)
   ・人口リズム
   ・光周性
  2)環境同調因子によって同調されるリズム(外因・内因性リズム)
   (1)年のリズム(概年リズム)
    ・植物周期
    ・変光周期
    ・生物学的な年
    ・冬と春の関係
   (2)月と潮の満ち干しのリズム(概月リズムと概潮汐リズム)
    ・朔望月および半月周リズム
    ・グルニオン
    ・海洋の潮汐リズム
   (3)日周リズム(概日リズム)
    ・照明という同調因子
    ・社会的同調因子
    ・朝型と夜型
    ・内的な脱同調
    ・生物学的時間測定
    ・頭時計
  3)自律性の中波および短波リズム(内因性リズム)
   (1)中波リズムの周波数と位相の協調
    ・鼻呼吸の側性リズム
    ・平滑筋器官の1分リズム
    ・脈拍数/呼吸数の比
    ・リズム機能の協調
   (2)周波数が変調された短波リズム

3 生物リズムと医学(時間医学)
 1.生物リズムと疾患(時間病理学)
  ・周波数協調と位相協調
  ・季節病vs.疑似季節病
  ・概七周期
  ・反応周期
  ・概十ないし概五周期
  ・時間構造をもたない病気
 2.時間医学における実際的適用
  1)一般的なことがらに関するまえがき
  ・向活動性と向栄養性
  2)診断における時間医学的問題
  ・時間生物学に基づく診断法
  3)治療における時間生物学の課題
   (1)一般的なことがらに関するまえがき
    ・治療としての時間秩序
    ・時間秩序の崩壊
    ・治療の構成要素としての時間衛生学
   (2)治療的時間秩序
    ・時間薬理学と時間毒性学
    ・感受性変動、感受性最大値
    ・月経リズム
    ・概七反応周期
   (3)時間秩序治療
    ・光療法
    ・代替同調因子
    ・夜間ホルモン
    ・概日再同調
   (4)時間衛生学
    ・朝型の人は夜勤とは相容れない
    ・時差ぼけ(ジェット・ラグ)

4 時間生物学と時間医学の研究方法
 1.一般的なことがらに関するまえがき
  1)生物リズムを記述する際の基準尺度
    ・振動経過の形状因子
  2)時間生物学の測定列の前提条件と方法論
    ・時系列のマスキング
    ・リズム食
    ・BRAC−サイクル
    ・適応反応
 2.人間の時間生物学的観察のために選出された測定方法
  1)生理的測定基準
  2)心理的・生理的測定基準
  3)感情生活(Thymopsyche)の評価
 3.データの利用

5 人間に対する時間生物学的研究の成果
 1.インフラディアンリズム
  1)生物学的「年周リズム」(概年リズム)
    ・冬期性うつ病
  2)月経リズム、月周リズム
    ・男性における月周変動
  3)周のリズム(概七周期)
    ・ブルー・マンデー
    ・生物学的周リズム
    ・概七周期:月周リズム4:1
    ・三日目の危機
 2.日周リズム(概日リズム)
  1)体温と体温調整
    ・体温
    ・概日リズムと変換の主要パラメータ
    ・産熱状況
    ・放熱相
  2)心臓と循環器機能
   (1)安静条件下で
   (2)起立性循環調節
  3)呼吸機能
    ・呼吸リズムと概日リズム
    ・時間生物学による喘息発作の予測
  4)消化と代謝
    ・同調因子としての食事
    ・胆嚢の時間生物学
  5)腎機能、水・電解質代謝
    ・夜間の尿結石形成
  6)血液
   (1)細胞成分
    ・赤血球と白血球の血液像は時間生物学には逆的している
   (2)血漿と血液密度
    ・夜間の水血症
  7)身体能力
   (1)まえおき
   (2)筋力
    ・筋力の最大値は昼間
   (3)持続的仕事能力
    ・持久力の最大値は夜間
    ・夜勤は位相関係を乱す
   (4)トレーニングの作用
    ・赤血球形成の日内変動
   (5)身長、結合組織の張り
  8)心的な仕事能力と感覚活動
   (1)まえおき
    ・特別の振動体による睡眠・覚醒リズムの制御
   (2)反応時間、注意力、感覚と運動の協調
    ・反応時間はビジランスと結びついている
    ・昼間の低下
   (3)能作業:注意力、計算作業(デューカー・テスト)
    ・大脳血流のウルトラディアン側性変換
   (4)感覚作業:視覚の鋭敏さ、痛みの感受性、プラシーボ効果
    ・求心性の感覚機能の変動
    ・識別感覚と原始感覚による痛みの感受性
    ・鎮痛剤の作用の日内変動
   (5)気分、衝動、落ち着きのなさ(神経質)
  9)概日リズムにおけるホルモン状態
    ・ホルモン分泌:ウルトラディアンリズムの同調構造をともなう挿入
  10)陣痛の開始と出産頻度
 3.ウルトラディアンリズム
  1)一般的なことがら
    ・ウルトラディアンリズムの周波数変調
    ・代謝系:周波数倍加/倍減
    ・生体系の目標としての経済性
  2)側性リズム、鼻の側性
    ・鼻呼吸の側性変化
  3)概四時間リズム
    ・4時間周期の自発性リズム
  4)基礎活動リズム(基礎休息活動サイクル,BRAC)
    ・睡眠の深さのリズム構造
    ・歯痛の寒冷刺激有効期間
  5)分リズム
  6)血圧の10秒リズム
    ・自発性ウルトラディアンリズムの位相連結
  8)呼吸リズム
    ・鼻呼吸温度側定器による温度変換測定
  9)心臓リズム
    ・向栄養期の協調活性化
  10)動脈の基本振動
    ・心臓周期と基本振動の長さの整数比の一致
 4.反応周期(リズム反応)
  1)一般的なことがら
    ・周波数と周期の倍加
  2)ウルトラディアン反応周期
    ・24時間リズムの約数
  3)インフラディアン反応周期(概半七、概七、概半十、概十周期)
    ・概七および概十反応周期
    ・自律神経の総合変換
    ・概十周期の危機の危険的な極端な揺れ

6 まとめと展望

参考文献
訳者あとがき
著者紹介

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